激しい純粋さ 阿部定 と 「JOHNEN」

日本の歴史の中に、事件として出てくる出来事の中、

目をみはるというか、びっくりするような人物というのがいるものです。

その一人が、「阿部定」さん。


彼女のエネルギーを感じようと試みると、

あまりに「純粋」で 胸が痛くなります。

彼女は結果的に愛人を殺し、男性の局部を切り取るという猟奇事件を起こしたわけですが、

秋葉原でおきた、ランダムな殺害事件などと違い、お互いに好きあったもの同士の逃避行の中

長々と愛の逃亡をつづけ、愛人からは

「おまえが気持ちがよいのであれば、すこしくらい首を絞めてもよい」と
同意のことばもある中での出来事でした。

「家にかえらねば」と男が口にしたことから、返したくない気持ちで、
強く首を絞めたと言われています。

明らかに犯罪でありますが、お互いに好きあったもの同士の逃避行の中、
相手の男も、「定のひたむきな激しい愛情に心をうたれ」
ある意味、離れたくても離れられなく、
潜在的には「殺されても本望」くらいの気持ちであったのではないか とさえ感じられます。

今年は 阿部定の映画を杉本彩さんが熱演
「JOHNEN」が銀座シネパトスなどで上映されています。

杉本さんは、東京慰霊堂での撮影で15体ほどの霊に取り付かれてしまい、
除霊のために8時間撮影がストップ。
望月監督は「自分の現場で除霊したのは初めて。
内田裕也さんが『なんで俺が8時間も待たなきゃならないんだ!』って言ったら、
バーン!と電球が割れた」とコメントされていて大変興味深いです。

公式サイト
http://johnen.showtime.jp/